前回に引き続き、「インデックス投資」について記載します。
結局「インデックス投資」はアリなのか?
ここまで「インデックス投資」の基本やメリット、デメリットについて解説してきましたが、ここでひとつ解決すべき疑問が生じていると思います。
それは、「結局のところ、「インデックス投資」はアリなのか?」というシンプルな疑問です。「不動産投資の教科書」的な「インデックス投資」に対する見解とアリなのかナシなのかという結論を述べてみたいと思います。
投資の初心者や投資にそれほど多くの金額を用意できない人にとって、「インデックス投資」は大いにアリです。その理由は、以下の通りです。
- 経済指標への投資なので分散効果が高く安全
- 投資信託なので少額から始められる
- 時間と手間が不要
- 手数料コストが安く少額投資の人にも負担にならない
- ファンドマネージャーが運用するので確実性が高い
これらの理由はいずれも、投資初心者で投資金が少ない方にとって最もメリットが発揮されるものです。投資初心者もしくは未経験の方は特に、「インデックス投資」は検討に値すると思います。
インデックス投資で利益を上げる方法
次は、インデックス投資を始める方法について紹介します。
基本的な儲け方
インデックス投資で儲けるには、「安く買って、高く売る」が基本戦術です。アクティブファンドと違って運用利益を分配するという考え方ではないので、「日本株全体が上昇傾向にある」と判断したら買い、「もうこれ以上は上がらない」と思ったら売りで利益確定です
インデックスファンドのチャートを見るのも簡単なので、株の個別銘柄やFXの通貨ペアのようにチャート分析をして売買をするのも有効です。
信託報酬というコストを意識しよう
インデックスファンドは投資信託なので、運用を代行してもらう手数料として信託報酬がかかります。
アクティブファンドのようにファンドマネージャーが攻撃的に運用をするわけではないので、インデックスファンドは全体的に信託報酬が安いのがメリットですが、それでもゼロではないのでコストとして意識をしておきましょう。
特に長期保有をするとその期間にわたって信託報酬がかかり続けるので、0.1%の差であっても無視できない金額になります。
目安としては1%未満であることが基準になりますが、各社が競争をした結果、安いものだと0.2%前後からあるので、信託報酬もファンド選びに欠かせない重要なファクターです。
インデックス投資の代表的な銘柄紹介
インデックスファンドとして運用されている投資信託はたくさんありますが、日本人投資家にとってなじみが深いのは、日経平均株価やTOPIXといった日本株と連動するものや、先進国の株式市場、債券市場と連動するものなどです。
ここでは、インデックスファンドの主なラインアップについてご紹介します。
日経平均株価(日本株式)
経済ニュースでなくても毎日報道されている「日経平均株価」と連動するように運用されているインデックスファンドです。別名「日経225」「Nikkei225」などとも呼ばれているので、投資信託の名前にもそうした名称が使われているものもあります
日本人投資家にとっても最も身近な指標なので人気も高く、インデックス投資を検討する際には真っ先に挙がる選択肢だと思います。
<代表的な日経平均株価連動型ファンド>
ニッセイ日経平均インデックスファンド

i-mizuho国内株式インデックス
S&P500連動型インデックスファンド
『S&P500』とは、米S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が提供している、アメリカの代表的な株価指数のこと。アメリカを代表する上場企業500社の株価をもとに算出されている指標です。S&P500でカバーされている株価の時価総額は、アメリカの株式市場全体の約80%を超えるとされます。
このS&P500と連動しているのが「S&P500インデックスファンド」。いわばアメリカ版「日経255」ともいうべきものです。アメリカ経済そのものに投資をするスタイルのインデックスファンドといえるでしょう。S&P500の指標は特に2009年以降は右肩上がりの上昇が続いており、なおかつS&P500と連動しているファンドは、どれも基本的にほぼ同じ値動きをする安定性があります。リスクは低いうえに高い上昇率を安定してたたき出す投資ファンドとして、非常に人気のある投資分野です。
<代表的なS&P500連動型ファンド>
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
MSCIコクサイ・インデックス(先進国株式)
日本も先進国の一角ですが、日本以外の先進国株式の指標として有名なのが「MSCIコクサイ・インデックス」です。アメリカのMSCI社が提供している指標で、日本人投資家が海外への投資をする際によく利用されています。
先進国株式を対象としたインデックスファンドはこの「MSCIコクサイ・インデックス」と連動するように運用されています。
<代表的な先進国株式連動型ファンド>
ニッセイ外国株式インデックスファンド

SMT グローバル株式インデックス・オープン
MSCIエマージング・マーケット・インデックス(新興国株式)
前項で紹介した「MSCIコクサイ・インデックス」は日本以外の先進国を対象としているのに対して、同じくアメリカのMSCI社が提供している「MSCIエマージング・マーケット・インデックス」は、新興国やフロンティア国に分類される、経済成長が著しい国々の指標を追加したものです。
新興国に対してインデックス投資をしたい場合はこの「MSCIエマージング・マーケット・インデックス」連動型が最もポピュラーです。
<代表的な新興国株式連動型ファンド>
eMAXIS 先進国株式インデックス
たわらノーロード 新興国株式

NOMURA-BPI(日本債券)
日本国内で発行された公社債(注)の指標として野村證券が提供している「NOMURA-BPI」があります。日本債券全体の状況を表す指標として信頼度が高く、この「NOMURA-BPI」と連動する日本債券型ファンドがあります。
(注)公社債・・・国、地方自治体が発行する債券と民間企業が発行した債券の総称です。日本で発行された債券は確実に償還されるという信用度が高いため、公社債への投資も安全性の高い投資であると位置づけられています。
<代表的な日本債券連動型ファンド>
eMAXIS国内債券インデックス
SMT 国内債券インデックス・オープン
東証REIT指数(日本不動産)
REITとは、投資対象を不動産とする投資信託のことです。東証にはREITが上場されているJ-REITという市場があり、そこに上場されている全銘柄を対象とした指数を東証REIT指数といい
この東証REIT指数と連動するように運用されているインデックスファンドに投資をするということには、日本の不動産市場全体に投資するという効果があります。
<代表的な東証REIT指数連動型ファンド>
SMT J-REITインデックス・オープン
ニッセイJリートインデックスファンド

次回
- インデックス投資を始める方法
- まとめ


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